まとめ
- デメリットは金銭面!(医療費控除の対象になる可能性も⁉)
- ジムのメリット⇒室内で様々なマシンが使える、集団トレーニング、指導
- ジムも宅トレも死亡率減少効果は同じ
運動する方法として、代表的なものに「ジム」に通うことがあげられます。また運動としてランニングなどをされる方もいますし、最近ではYoutubeなどで筋トレの動画を見ながら自宅で行う「宅トレ」も流行っています。今回の記事では、ジムとその他の運動のメリットデメリットを比較しました。これから新生活に向けて体重は落としたい!筋肉は付けたい!でもジムは高い~!でもでも家だと筋トレ続かない~!とお悩みの方にオススメの記事です。
「運動=ジム」は 13.4% ⁉
ここで突然ですが、ある地方都市のジムの価格を紹介します。
みなさんも「最近ちょっと食べすぎたから…」「友達も行き始めたから…」と言ってジムに通ってみようかな、と思ったことありませんか?
運動=ジム、のイメージは根強いですが、スポーツ庁の令和2年度『スポーツの実施状況等に関する世論調査』ではフィットネスクラブ/ジムなどを利用して運動する人の割合は全体の 13.4% でした。運動=ジムのイメージはありますが、日常的な運動をジムで行っている人は意外と少ないようです。[参考文献1]
運動は日常的にするものだからこそ、費用であったり、ジムまでの距離だったり……がネックになっているのかもしれませんね。
ジムに行くとどんなことができる?
①室内で沢山の機械・器具を使える
②集団でトレーニングできる
③指導を受けられる
ランニングやジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動を行う場合、
速度を調整し、時間や距離などを確認できるので、ウォーキングマシンを使うと数値的な目標を決めて運動できます。モチベーションの維持にも役立ちそうですね!
『アメリカスポーツ医学会』のガイドラインでは、
①気温や湿度が高い日には、屋内で運動するほうが熱中症などを予防できる
②ぜんそくなどの持病がある場合には、工業地帯や交通量が多い場所・時間をさけることで、運動時に喘息発作が起こることを防げる
③明るく、ほかに人がいて、整備された環境での運動がオススメ
などの記載がありますが、屋内 (ジム) での運動はこのような条件をクリアしているため、運動を続けやすい環境であると言えそうです。
また、筋トレを細分化すると、
それぞれにメリットやデメリットはありますが、目的に応じて使い分けることで自分に合ったペースで健康的な体を目指せます。下の 3 つのトレーニングを行うためにはジムに通うのがオススメです!
ジムによっては集団で行うフィットネスを実施している場合があります。先述の『アメリカスポーツ医学会』のガイドラインでは、「身体活動を促進するため、少人数でのグループレッスンは推奨できる」とされています[参考文献2]。
運動指導の有効性を示したエビデンスはありません。しかし、運動の効果を検証する多くの研究で運動指導が行われているので、初心者やブランクがある人、体力に自信のない人には有効であるかもしれません。丁寧なフォームの指導などをお願いする場合には、通常のジム使用料金に加えて指導料金がかかる場合があります。
ジム代を医療費控除にできる⁉
ジムのデメリットとして「費用」がありますよね。実は、ジムにかかる費用が控除される制度があります。「健康スポーツ医による運動処方箋により運動型健康増進施設として認定を受けている施設で運動療法を受けた場合」に 1回 5,000円 以内が医療費控除として計上できます[参考文献3]。
結局ジムと宅トレはどっちがいいの?
ジムとジム以外での運動を比較した研究はほとんどありません。参考になりそうな研究を一例紹介すると、イギリスの研究で、30歳以上の成人80,306人を対象とした筋トレによる死亡率減少効果を評価した研究があります。その研究では、ジムでしか筋トレをしない人と宅トレ (自宅での筋トレ) のみの人、どちらもする人、どちらもしない人の4群に分けて評価しました。ジムのみでのトレーニングと自宅のみでのトレーニングにおいて死亡率減少効果は変わらなかったという結果になりました[参考文献4]。
日本、アメリカ、イギリス、WHOどのガイドラインでも、「ケガや熱中症などが起こりにくく、整備された環境」は勧められていますが、「ジムと自宅のどちらで運動すべきか」に関する記述はありませんでした。[参考文献2,5,6,7]
運動によって 1 日で劇的に体を健康にすることはできません。毎日毎日、日々の習慣を積み重ねることで初めて健康に繋がります。そのため、自分が運動しやすく、続けやすい場所で、自分のペースで運動習慣を続けるのがオススメです。
COI
本記事について、開示すべき COI はありません。