紫外線を衣服で防ぐ! UPF(紫外線保護指数)って何?

まとめ

  • 紫外線対策には衣服の有効活用が重要。
  • ダークカラー(黒系)のデニムなどは効果が高い。
  • UPF の表示が高い服ほど紫外線から肌を守ることができる。

紫外線から肌や眼を守ることはシミやしわ、白内障、そして皮膚がんを予防することに繋がります。紫外線対策の効果的な方法はこれまでも紹介してきましたが、複数の方法を組み合わせるとより効果的です。

今回の記事では、「衣服」による紫外線対策について皮膚科専門医が解説します!

この記事を書いた医師の名前

江畑 慧

Satoshi Ebata

衣服でなるべく広い範囲をカバーしよう!

環境省の「環境保健マニュアル」が勧める紫外線対策は下の6つです (参考文献 1) 。

  1. 紫外線の強い時間帯を避ける:正午前後は外出を控えめにする。
  2. 日陰を利用する:地面からの照り返しなどにも要注意。
  3. 日傘/帽子:紫外線防御機能の高い日傘/広いツバのある帽子を検討する。
  4. 衣服で肌を覆う:長袖襟付きシャツなどを着るようにする。
  5. サングラス:紫外線防止効果の表示があるサングラスやメガネを着用する。
  6. 日焼け止めの使用:衣服で覆えない部分に日焼け止めを塗る。

これらを組み合わせることでより有効な紫外線対策を行うことができます。
衣服で紫外線から肌を守るには、長袖シャツや長ズボンでなるべく多くの範囲を覆うことが大事です。また、サングラスで眼を保護したり、日傘やつばの広い帽子を活用するのも有効です。

「日焼け止めの選び方」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
 

どんな衣服が効果が高い?生地の種類や色も大事!

実は、服によって紫外線カット効果が全く異なります。効果を左右する要因としては、次のような項目が挙げられます (参考文献 1-3) 。

  1. 生地の種類:光沢のあるポリエステルや、軽いサテンのようなシルクなどは効果高め。
  2. 生地の密度:デニムなど密度が高いと効果高め (生地を透かして太陽を見ると判断しやすい) 。
  3. 服の色:黒系の色はより効果が高い。
  4. 生地の伸縮:服がきつすぎて引き伸ばされると効果が落ちる。
  5. 湿度:服が濡れると効果が落ちることも。
  6. 保存状態:色あせによって効果が落ちることも。
  7. 特殊な仕上げ:紫外線吸収剤で加工済みの製品がある。

これに照らし合わせると、ダークカラー(黒系)のデニム生地などは紫外線カット効果が大きいということがわかると思います。

ただし、特にダークカラー(黒色系)の服装は炎天下では熱中症を招きやすい点にはご注意ください。熱中症対策としては吸汗・速乾素材や軽・涼スーツ等の活用が有効です。紫外線対策とバランスを取りながら調整しましょう。日傘や帽子は紫外線対策にも熱中症対策にも有効です。(参考文献4)

それにしても、項目が多くてちょっとわかりにくいですよね。そこで最近では「UPF」という表示がされている服があります。

UPFって何?UPFをチェックして効果的な紫外線対策しよう!

UPFとは Ultraviolet Protection Factor(紫外線保護指数)の略称です (参考文献 5) これは日焼け止めでいう「SPF」のようなものです。SPFについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

 

効果の目安は次のとおりで、数字が大きいほど紫外線をよく防いでくれます。

なお、北海道消費者協会の調査によると「UVカット」と宣伝しているシャツでも、実際には紫外線防止効果が特別高くないものもありました。

一方で、UPFなど具体的な数値がしっかりと示されている製品は、いずれも本当に紫外線カット効果が高いと確認されました。

このようなことから、UPFが書かれている衣服でかつ値が高いものを選ぶのが安心と言えそうです (参考文献 5) 。
以上のように、衣服は紫外線対策の重要アイテムですが、その効果は製品によって異なります。UPFの表示をチェックしてぜひ効果的な対策をしてみてください!

参考文献

COI

本記事に関して、開示すべき COI はありません。