Lumedia 出張版『毎日新聞医療プレミア』第13弾『「副作用が怖い」は昔の話 がん薬物療法の最近の進歩』が公開されました!

勝俣範之先生 (日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科教授) が執筆した『「副作用が怖い」は昔の話 がん薬物療法の最近の進歩』という記事が、毎日新聞の『医療プレミア』に掲載されました!

医療プレミアは、「長く健やかに暮らす」ことを目指して、健康に役立つトピックを分かりやすく伝えるウェブメディアです。

Lumedia 顧問の勝俣先生が、「がんによくある誤解と迷信」をテーマに、医療プレミアでコラムを連載しています。このコラムは、「国民の2人に1人が罹患する」とされるがんの予防や治療に関して、適切な科学的根拠に基づいた正確な知識をお届けするものです。

今回は連載の第13弾として、最新のがん薬物療法を中心に解説をしています。以下に記事の概要をご紹介しますので、詳細が気になった方はぜひ医療プレミアの記事も覗いてみてください。

※第12弾の「後悔しないがん治療法の見つけ方」をまだお読みでない方は、こちらをご覧ください。

抗がん剤治療の種類

抗がん剤は大きく分けると化学療法薬、分子標的薬、ホルモン療法の3種類に分けられます。

一般的に抗がん剤というと化学療法を指すことが多いです。殺細胞性薬剤とも呼ばれ、がん薬物療法の中では最も副作用が強い分類です。

分子標的薬はがん細胞だけが持っていて正常な細胞はもっていない分子を標的として作用する抗がん剤です。化学療法薬に比べると副作用が少ないですが、重篤になるものもあるので注意が必要です。

ホルモン療法は性ホルモンを抑制することで抗がん効果を発揮するものです。抗がん剤の中では最も副作用が少ないですが、使用できるがんの種類が多くないという欠点があります。

これらの抗がん剤は現在160種類以上あり、それぞれのがんの種類、ステージなどにより使い方が異なります。がんの種類によって抗がん剤の効きやすさも異なります。単純に「抗がん剤は効かない」と言い切ってしまうものではないのです。

免疫チェックポイント阻害剤の進歩

免疫チェックポイント阻害剤は上記の3つの中では分子標的薬に分類されます。免疫チェックポイントと呼ばれる分子を標的とし、がんの免疫をつかさどるリンパ球 (T細胞) ががん細胞を攻撃しないように作用します。

現在では8種類の免疫チェックポイント阻害剤が存在します。手術前や後に投与することでがんの再発を抑える効果があり、ほとんどのがんで使用されています。

しかし、副作用として重症筋無力症などの重篤なものを生じる危険性もあります。そのため、専門医の指導の下で使うべき薬剤なのです。実際、免疫チェックポイント阻害剤を服用している患者さんが、効果の証明されていない免疫細胞療法を併用したことで亡くなったという報告もあります。免疫チェックポイント阻害剤を行う場合は専門施設、専門医に診てもらうようにしましょう。

以上、『毎日新聞医療プレミア』第13弾「がん薬物療法の最近の進歩」の概要のご紹介でした。

医療プレミアの本記事では、抗がん剤の歴史や免疫チェックポイント阻害剤などの現在有効と認められている治療法についても勝俣先生が詳しくご説明されています。ぜひ本記事もご一読ください。

「副作用が怖い」は昔の話 がん薬物療法の進歩

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※出張版の本記事も、普段の記事と同様に Lumedia 編集部でのチェックを経て正確性を担保しておりますのでご安心ください。査読作業は、帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科 病院教授 渡邊清高 先生にお願いいたしました。

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