Lumedia 出張版『毎日新聞医療プレミア』第12弾「後悔しないがん治療法の見つけ方」が公開されました!

勝俣範之先生 (日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科教授) が執筆した「後悔しないがん治療法の見つけ方」という記事が、毎日新聞の『医療プレミア』に掲載されました!

医療プレミアは、「長く健やかに暮らす」ことをめざして、健康の役立つトピックを分かりやすく伝えるメディアです。Lumedia 顧問を務める勝俣教授が「がんによくある誤解と迷信」というコラムを、Lumedia 出張版として同サイト内で執筆しております。

Lumedia 顧問の勝俣先生が「がんによくある誤解と迷信」をテーマに、医療プレミアでコラムを連載しています。このコラムは、「国民の2人に1人が罹患する」とされるがんの予防や治療に関して、適切な科学的根拠に基づいた正確な知識をお届けするものです。

今回は連載の第12弾として、治療法の選択について解説をしています。以下に記事の概要をご紹介しますので、詳細が気になった方はぜひ医療プレミアの記事も覗いてみてください。

※記事は有料配信ですが、キャンペーンにより 2023年11月6日17時までの会員登録で、最初の2カ月は無料で全ての有料記事が読み放題となるそうです。(2023年10月3日現在)

※第11弾の「がんの「民間療法」「代替療法」に効果はあるのか」をまだお読みでない方は、こちらをご覧ください。

治療の選択肢について

「がんの治療法」と聞いて、みなさんはどのような治療法を思い浮かべるでしょうか?

標準治療には、放射線治療、手術、薬物療法、緩和ケアなどがあります。
一口に薬物療法と言っても、薬物療法の種類は150種類を超えており、放射線治療や手術、緩和ケアにも様々な種類があります。また、複数の治療法を組み合わせることもあるため、とにかくたくさんの選択肢があるということです。

複数の治療法を比較しても、治療成績が同じくらいで優劣がついていないこともあります。

治療選択に迷ったら誰に相談すればよい?

たくさんの選択肢があるため、どの治療を受ければよいか悩むのは自然なことだと思います。

  • まずは主治医の意見をしっかり聞いてみる
  • 納得できない場合は、主治医以外の専門家にセカンドオピニオンを受ける

がんと診断されると慌ててしまうと思いますが、まずは主治医の意見を聞いてみましょう。メモをとったり、許可をとって録音させてもらったりすると、後でゆっくり確認できます。

それでも納得できなかった場合には、主治医から紹介状をもらい、セカンドオピニオンを受けることもよいと思います。

その他の相談先

  • がん相談支援センター
  • ピアサポート
  • がんの患者会、支援団体

全国のがん診療連携拠点病院には、がん相談支援センターが設置されています。ご本人、ご家族、どなたでも無料で看護師やソーシャルワーカーなどに相談することができます。がん相談支援センターのある病院に通っていなくても相談できることを知っておいてほしいです。
ピアサポートは、がんの体験者ががん患者さんの支援をするというもので、体験者の話を聞くことは、大きな励みや安心感につながるかもしれません。

シェアード・ディシジョン・メイキング (Shared decision making:協同的意思決定) とは?

主治医から複数の治療法のメリット、デメリットの説明を受けたうえで、「自分で決めてくれ」と言われたら、どうしたらよいかわからないというのが本音ではないでしょうか。

最近、医療界では、シェアード・ディシジョン・メイキングが大切であるというふうに言われるようになりました。
シェアード・ディシジョン・メイキングとは、患者さんと医師が適切なコミュニケーションを取り、協同して意思決定するプロセスのことを言います。つまり、医師の客観的な説明だけでなく、患者さんの価値観や意向を尊重し、患者さんと医師が一緒に意思決定をすることが大切なのです。

ご自身の置かれた立場や、日常的なことや、仕事のことや、生活・人生において大切にしたいことを主治医と共有し、自分にもっともふさわしい治療方針を決定していくとよいと思います。

現代医療は進歩して、がんとうまく共存できる時代になってきています。がんと言われても、あわてず、あせらず、あきらめずに、がんとうまく付き合っていってほしいと思います。

以上、『毎日新聞医療プレミア』第12弾「後悔しないがん治療法の見つけ方」の概要のご紹介でした。

医療プレミアの本記事では、医師の話を聞き逃さないためのポイントの他、がんの種類や進行度についても勝俣先生が詳しくご説明されています。ぜひ本記事もご一読ください。

後悔しないがん治療法の見つけ方

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これからもがんに関する正しい情報を分かりやすくお届けいたしますので、ご期待ください。

※出張版の本記事も、普段の記事と同様に Lumedia 編集部でのチェックを経て正確性を担保しておりますのでご安心ください。査読作業は、北里大学医学部附属新世紀医療開発センター 教授 佐々木治一郎 先生にお願いいたしました。


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