Lumedia 出張版『毎日新聞医療プレミア』第3弾「〇〇療法でがんが消えたって本当ですか?」が公開されました!

 Lumedia 顧問の勝俣範之先生 (日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授) が執筆した「〇〇療法でがんが消えたって本当ですか?」という記事が、毎日新聞の『医療プレミア』に第3弾として掲載されました!

医療プレミアは、「長く健やかに暮らす」ことをめざして、健康の役立つトピックを分かりやすく伝えるメディアです。

Lumedia 顧問を務める勝俣教授が「がんによくある誤解と迷信」というコラムを、Lumedia 出張版として同サイト内で執筆しております。

「国民の2人に1人が罹患する」とされるがんの予防や治療に関して、適切な科学的根拠に基づいた正確な知識をお届けしていきますね。

※記事は有料配信ですが、会員登録後最初の1ヶ月は無料で読めるそうです。

※第2弾の「がんは生活習慣病?」をまだお読みでない方は、こちらをご覧ください。

〇〇療法でがんが消えたって本当ですか?

ネットや新聞の広告、また書籍などを見ると、
「余命3カ月の末期がんが消えた免疫療法」
などが出てきます。今回は、このがんを消す○○療法について、実際にどうなのか?本当に効果があるのか?その事実は隠されているのか?などについて解説していきます。

体験談の情報に注意

現在、ネットや書籍で出ているもので、「○○療法でがんが消えた」というものの中で、本当に効果を示しているものは、ないと言ってよいと思います。

がんの専門家である勝俣先生によると、勝俣先生が受け持たれた患者さんの中でも、同僚の医師の中でも、〇〇療法を受けた方でがんが消えた方は今までおらず、そのような方を聞いた方もいないようです。気を付けなければいけないのは、もし、医師で、〇〇療法でがんが消えた、と言っている人がいたとしても、以下に示す「自然退縮」(がんが何もしなくても自然に小さくなる現象)を見ているだけかもしれないので、注意が必要です。

体験談・症例報告の信頼性を見抜くコツ

では、こうした体験談、症例報告がなぜ怪しく信用できないのか解説します。

  1. きちんとした医学会、医学雑誌に報告・掲載されていない
  2.  他の治療と併用している
  3. 効果判定が怪しく、捏造の可能性があり、怪しげな療法(自費診療)を売りつけようとしている
  4. 自然退縮を報告している
  5. 体験談・症例報告がホームページや書籍で載せられていたら、それだけで怪しい

記事では、これら5つのコツについて、具体例などを交えながら詳しく解説しています。

がんになると、誰もが冷静さを失って、つい怪しげな情報に手を出してしまいがちになります。そのときに、「〇〇療法でがんが消えた」などという記事を読むとつい信じてしまうかもしれません。その情報が、体験談・症例報告によるものでしたら、記事に書かれていることを思い出して、十分に慎重になるようにしてほしいと思います。

それでは、是非こちら↓から医療プレミアへの Lumedia 出張記事を御覧ください。
普段のLumedia の記事に比べると少し難しめのテーマではありますが、ぜひ最後まで目を通していただけると嬉しいです。

「〇〇療法でがんが消えた」 なぜ信用できないか

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これからもがんに関するただしい情報をわかりやすくお届けいたしますので、ご期待ください。

※出張版の本記事も、普段の記事と同様に Lumedia 編集部でのチェックを経て正確性を担保しておりますのでご安心ください。査読作業は北里大学医学部附属新世紀医療開発センター臨床腫瘍学教授の佐々木治一郎先生にお願いいたしました。今後 Lumedia 本体でも、佐々木先生らにご助力いただいてがんや医療情報などに関する記事を更新していくつもりです。

※「Lumedia 出張版」の掲載や、その他のコラボレーションにご興味があるメディア関係者の方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらまでご連絡をお願い申し上げます。

COI

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